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2009年 03月 03日
スウエーデンで医師として働き始めてあと1ヶ月ほどで1年を迎えます。
こちらが去年、医師免許を頂いたときの記事。 あれから実際の医療現場では想像にたがわず大変辛いことが多く、逃げ出したくなったこともしぱしばありました。次のステップへの階段はいつ現れるのかと、暗くて長い廊下をとぼとぼと歩いているような気持ちでいました。 ところが、その階段には思ってもいなかったほど早く辿りつきました。 スウエーデンでの泌尿器科専門医になることができました。 ここまでこれたのは、決して自分だけの力ではありません。いろいろな人の支えがあってからこそです。 職場でも影で力になってくれた人たちがいます。私の研修を受け入れてくれた教授、最初の指導者を引き受けてくれたエリック、2番目の指導者で、自身も移民として辛い思いをしてきたイラン人のアビーは、後にも他言無用ということでアドバイスをくれました。辛くて泣いていた私を抱きしめてなぐさめてくれた同室の女医さんダニエラ、自分の立場を窮地に追い込んでも正論を吐き、私の専門医取得に関してもいろいろと根回しをしてくれたタフなマリアン、恥ずかしがりやの私を、自分の妹に似ているといって、ロボット手術の手ほどきをしてくれたり日直のカバーをしてくれたりする、頭脳明晰でロボットの名手アンドレアス。医者仲間だけではなく、看護師さんにも沢山助けてもらいました。 スウエーデンに住む日本人の友人たちにも力を貰いました。10年来の友人であるHさん、落ち込んだときにはいつも明るいこの人Yさん。困ったときに見透かしたかのように電話を下さる先輩Fさん、ほっておけないSさん、語学学校で机をならべたMさん。もとスウエーデン仲間のS夫妻。スウエーデン入門から大変お世話になったI先生、I先生の友人のI氏。医学部同級生のY夫妻、研究の面倒をみてもらったイギリス在住I夫妻。在任中に面倒をみてくれた前在瑞大使夫妻。 日本人以外でも、、辛かったポスドク時代を支えあった、イケメンS君と中国人Sさんの両氏。ボスからの迫害の中でも、親切にしてくれた昔の同室、ノルウエー人Eさん、そしてラボのおばちゃんたち。 命を絶つことを考えたほど辛かった時期に、惜しみない愛で私を包んでくれた、今は亡きG牧師、そして奥様のMさん。同じく、教会で、「生きる」ということを私に語ってくれた韓国人女医S先生。いつも私の姉のような存在である少し年上の友人Lさん。そして、、、「give and take」という言葉は辞書にはない私の親友P。「give and give」が実践できる人。彼の決して絶えることのない穏やかな微笑みと、揺るぎのない強さは私の人生観を180度変えました。 日本で臨床のリハビリをした際には、泌尿器科の先輩、後輩、また看護師さんや秘書さんにはお世話になりました。私を受け入れてくれた大学病院の教授は、私の学位の指導者でもあり、スウエーデンへの縁の始まりでもありました。彼の恐るべきエネルギーには、学ぶべきことが多かった。その当時、おそらく、日本で一番働き者の外科医であり、優れた研究医でもあったと信じています。 何年にも渡る、文字通り血を吐くような辛い時期を経てきた今、あんなに痛めつけられたにもかかわらず、抱いていた憎しみの気持ちがどこかへ消えてしまったようにも思える前夫。あなたがいてくれたからこそ今の私があるのです。ありがとう、と今は言える。 長女であるにもかかわらず、親不孝しかしてこなかった私を何も言わずにスウエーデンへ送り出してくれた両親。寡黙な父と、私の気持ちを確かめるかのように、いつも私の意見とは反対のことを言ってみる母。形は違えど、それぞれの愛情なのだと。流浪の民である不出来な長女に代わって家を守ってくれている出来た妹。しかもキャリアウーマンでありながら跡継ぎ3人も。子供のいない私には本当に可愛い子供たちです。 振り返ってみると、本当に多くの人の支えや愛情を受けてこそ今の自分があるのだということをしみじみと感じます。心からの感謝の気持ちを伝えたい。 One small step for mankind, one giant leap for Me! とは言いながら、専門医になることは専門家としての始まりに過ぎません。 これからまた次の階段へ向かって長い廊下を歩み始めます。 明日から、新しいネームプレートをつけて頑張りたいと思います。
by drpion
| 2009-03-03 04:04
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