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2010年 04月 19日
先週の火曜日、Gamla Stanの古いレストラン、Fem Små Husで、前立腺癌の勉強会がありました。
講師は、ウメオのNorrland大学病院、癌クリニックの教授、Anders Widmark先生。 Sanofi-Aventis社のアドバイザーもしているため、会社が後援。 講義の前にワインで乾杯。 レストランの上にいくつも小部屋があります。 スウェーデンでは、国民全員に生年月日を含んでいる個人番号が付いているため、様々な統計を取る場合に非常に有利です。また、臨床研究におけるランダマイズもやりやすい。医師に対する信頼も日本よりずっと厚いこともあります。 この日は、前立腺癌における臨床研究。 SPCG 7(Scandinavian prostate cancer group)という名前のものです。 スカンジナビア諸国が参加しています。日本では、各大学がなかなかまとまらないので、このように大きな治験をするのは困難。 転移のないT3(局所進行癌)において、TAB(Total androgen blockade)から、antiandrogen剤だけを用いたホルモン治療群と、同様のTABから放射線治療をした群を比較し、10年でのmotalityで、放射線治療群が12%も有利であった。とか、前立腺全摘術を行ったpT3腫瘍、あるいは、T2でも切除断端陽性の場合、術後照射をすることで10%予後が改善した。というようなことが紹介されました。 ホルモン治療を継続すると、ホルモン治療に反応しない癌となることが多いのですが、数年前から前立腺癌に有効な抗癌剤であるTaxoterが使われるようになりました。スウェーデンでは癌専門医によって治療が行われます。一回の治療に必要な費用は12000クローネ。これを10回程度行います。勿論、患者さんが負担する治療費はゼロ。これでも高いと思いますが、最近スウェーデンでは頻繁に使われる、腎臓癌に対する化学療法は、一回あたり40000クローネ。日本では、治療費の負担ができないため、治療を断念する患者さんもいるようですが、スウェーデンでは誰でも平等にこんな高額治療を受けることができます。社会保険庁(Social Styrelsen)が、各疾患に対する標準治療の指針を常に更新しており、その指針に沿っているものであれば、治療を受けることは簡単です。 脱線してしまいましたが、講義の最後に、Taxoterの次に期待される化学療法として、JevtanaやRadioisotopeの話がありました。 おなかが空いたところで、レストランに移ってお食事。 チーズとハーブが使われた前菜。 ハーブに覆われたサーモンがメイン。 パッションフルーツと2種のソルべ。 普通は平日にアルコールを飲むことはないのですが、ご馳走にはやはりワイン。 スウェーデンでは、MRさんの接待というのはないのですが、この日の懇親会は会社持ちで懐痛まず。 普段話をしない人と話をしたり、楽しいひとときでした。
by drpion
| 2010-04-19 02:49
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