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2008年 02月 28日
以前に、避妊用(低容量)のピルについてコメントしたことがあります。
スウエーデンでは、未成年であっても、簡単に避妊用のピルを手に入れることができます。 この際、診察・処方を担当した医師には、保護者である親に対しても守秘義務が生じることは、先日の授業の話題でも触れました。 避妊用ピルの是非についてスウエーデンで議論することは、非常に難しいと感じてきました。私は、乳癌や脳梗塞といった重篤な副作用の可能性があるピルを安易に使うべきではないし、泌尿器科の立場からも、性感染症の予防の意味でもピルは望ましくないという考えを持っています。ところが、スウエーデン人女性は、60代の女性に至るまで、ピルの使用は「女性の解放」だと信じ切っています。それに甘えて、スウエーデン人男性は、女性がピルで避妊するのは当たり前だと思っています。私にしてみれば、これは「女性の解放」ではなく、「男性の解放」に他なりません。しかし、何度かスウエーデン人女性と議論を試みましたが、「暖簾に腕押し」ならまだましで常に強い反発にあうため、この話題に触れるのを諦めてしまいました。 ところが、数日前の新聞にこんな記事が。 Visby(Gotland)に住む17歳のEmelieは、生理痛に対してピルを処方されました。それから3ヵ月後、彼女は踵が腫れて青くなっていて、痛みがあったため、診療所を訪れました。医師は、「足でもくじいたのではないか。」と言いました。 それから1ヵ月後の昨年9月、Emelieは登校中のバスの中で気分が悪くなり、彼女からの知らせを受けて父親がバス停に迎えにきたときには、既に彼女の意識はありませんでした。救急車の中でEmelieの心臓は止まりました。そしてEmelieはヘリコプターでストックホルムのカロリンスカ病院へ搬送されました。血栓による両側の肺梗塞でした。Emelieの右心室は機能せず、それから1ヶ月の間、Emelieは人工呼吸器、人工心肺、そして透析で治療を受けました。そして、さらに1ヵ月後、彼女は肺の手術を受けました。Emelieが倒れてから5ヶ月ほどたった先日、ようやく退院することになりました。 ピルの服用により、血栓症のリスクはおよそ2倍から4倍に増加します。乳癌のリスクも増加します。高血圧となる人もおり、心血管系疾患のリスクも増加します(家族に血栓症や心血管系疾患のある人は注意)。 ピルは「女性の解放」ではありません。そして、男性にとって本当に大事なパートナーであれば、こんな危険な目にあう可能性のある避妊法を敢えて選ぶはずもありません。新聞には、胸の中央に大きな切開創のあるEmelieの写真を載せています。Emelieはたまたま運良く一命を取り留めただけなのです。女性の方に限らず、男性も良く考えて頂きたいと思います。 (Aftonbladet 2008年2月21日付) スウエーデンにおけるピル 第二世代: Trinordiol、Trionetta、Synfase、Trinovum、Restovar、Orthonett Novum、 Neovletta. 第三世代: Desolett、Mercilon、Trimiron、Cilest、Yasmin. (第三世代は血栓症のリスクが第二世代よりやや高いとのこと)
by drpion
| 2008-02-28 22:09
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