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2010年 06月 05日
前記事が少し長くなってしまいましたので、改めて。
まずはこちらの記事。 前記事で、スウェーデンでは、患者さんが簡単に医療過誤の訴えを起こせるということを書きました。 私自身、全く非のない事案で訴えを起こされていますが、HSANに送られる訴えのうち、殆どが、私と同じように、「お咎めなし」というものだそうです。 記事によると、2009年には、4629件の訴えがHSANに寄せられました。 有責者が明らかでない場合は、最初にSocialstyrelsen(社会庁)へ訴えが送られますが、その後HSANへ回ってきます。4629件のうち102件が社会庁からの事案。 173人が注意、103人が警告を受けました。この数、合計276人で、うち207人が医師。また、16人が医師免許剥奪、13人が観察期間、12人が処方の制限などの処置を受けました。最も多い原因が、精神疾患や薬物濫用で、毎年20人ほどいるとのこと。 結果としては、300件余りが医療過誤と認定されており、その数は、訴えの7%弱になるため、殆どが「お咎めなし」となる訳です。 #
by drpion
| 2010-06-05 10:58
2010年 06月 05日
少し時間が経ってしまいましたが、スウェーデンにおける医療過誤の取り扱いについて、経験談を交えて書いてみたいと思います。
HSAN (Hälso-och sjukvårdens ansvarsnämed、医療監査局)は、行政局である、社会庁(Socialstyrelsen、日本での厚生労働省にあたる)の管轄下にありますが、独立に機能しています。医療過誤が疑われた際、その責任を負うと予想される医療供給者が、患者サイドにより特定されているような事案の監査を担当しています。日本とは異なり、患者が弁護士などに頼ることなく、申請書類をダウンロードし、HSANへ送付することで、事実関係を明らかにするよう求めることができます。その際に必要なカルテのコピーは、病院に頼めばすぐに手に入れることができます。医療過誤とは関係がなくても、私も実際、患者さんに、手術記事が欲しいなどと頼まれることは珍しいことではありません。 前にも述べたとおり、医療により障害を被った場合、それを評価し保障をする機関は別に存在します。つまり、事実関係をHSANで明らかにすることは、保障とは無関係なのです。 実は、私もHSANに訴えを起こされたことがあります。スウェーデンでの医師免許を取ったばかりの頃で、HSANからの郵便を受け取ったときも、何だかすぐには理解できませんでした。 患者さんは、ロボットによる前立腺全摘術を受け、一泊で退院してゆきました。 通常、この手術の後には、低分子ヘパリン(血液を凝固しにくくする薬)の皮下注射を数日、術後血栓予防のために使用することになっています。その頃、私は、病棟の雑用を担当していましたが、毎日何人も退院してゆく、ロボット手術後の患者さんへの処方箋を書くことも、仕事の一つでした。執刀医による回診には、時間のあるときは同席していましたが、そうでない場合も多く、その患者さんの回診に同席したかどうかは、全く記憶にありませんでした。勿論、手術に立ち会った訳でもありませんでした。 朝の術後回診で、血液検査や血圧などに異常がなく、腹部所見や尿所見も正常で、出血など合併症の発生が認められないと判断された上、退院の決定が行われます。当然、その患者さんの場合も、その手続きを経た上、退院の決定がなされ、私は退院の手続きをした訳です。 ところが、一昼夜して、患者さんは腹痛のため、救急外来を受診しました。救急外来では初期診断を、救急担当医が行い、必要に応じて専門医へ連絡を取ります。この場合も、専門医の指示で緊急にCTが行われ、腹腔内に血腫が認められました。この手術では通常、ドレーン(術後の出血やリンパ液などを体外に出す管)を入れませんので、大なり小なり、血腫が認められるのが通常です。貧血の進行が多少見られるものの、血圧や脈拍に異常がないため、救急ベッドに入院した上、経過を観察することになりました。その後、出血が続き、結局、緊急開腹手術となったのですが、1年に4-5百件も同じ手術があれば、その中でどうしても、そのような合併症が発生することを防ぐことはできません。 医師サイドにとってはそういう認識であっても、患者さんにとっては当然一大事です。おそらく、その患者さんも、大きな合併症を経験して、その原因を追究する気持ちになったのだと思います。カルテのコピーを手に入れて、医療のどこかに過失が無かったのかどうか検討し、HSANへ訴えることになったのでしょう。 HSANへは、私を含め計2名が訴えられました。 私への訴えは、「術後出血の危険性が予想された筈であるのに、低分子ヘパリンを処方した結果、出血を来たした。」ことに対する責任追及が論点でした。 HSANから書類を受け取ってから、3週間以内に回答を行わなければなりません。 カルテを隅々まで読み直し、その事実に基づき、反論の文章を書きました。一応、上司に目を通して貰った上、HSANへ送り返しました。通常、手術後数時間は術後回復室で、麻酔科管理のもと、経過観察がなされます。その際、こういった手術後の場合は、何回も血液検査や血圧測定などがなされます。そのデータから、少なくとも術後12時間以内には、問題となる出血が起こっていなかったことは明らかで、その場合、ヘパリンを用いることは問題にならないということを論証することは、医学的に難しくはないものの、適したスウェーデン語で文章を書くということは、結構大変な苦労でした。 反論の書類を送付してからおよそ4ヶ月で、HSANによる決定の書類が届きました。 このときは、封筒を開けるときどんなに緊張したことか、、。 こんな感じで書類は始まります。 Beslutとは決定。 Anmälareとは、訴えた人。 Anmäldaとは、訴えられた人。 Sakenとは、事由。 handläggning av postoperativ blödningとは、術後出血の処置。 このあと、訴えの内容、そして、HSANによる調査結果が続きます。 そして、決定の前に、医療過誤の審査および、その事実関係の認定に関係するバックグラウンドが記載されます。医療過誤と認定されれば、医師(看護師)免許取り消しや一時停止、観察期間の適応などの他、免許の取り扱いにまでいかない医療過誤の場合は、注意、警告の2段階の処置がなされます。 そして、最後に、 Utredningen ger sammanfattningsvis inte stöd för annat än att xxxx och xxxx fullgjort sina skyldigheter i yrkesutövningen. Anmälan kan inte leda till diciplinpåföljd. つまり、我々が医師としての責務を果たし、過誤と認められない。 Beslut Ansvarsnämden lämnar anmälan utan åtgärd. この訴えはに対しては、「お咎めなし」という決定。 もともと、全く心配はしていなかった医療過誤の訴えとはいえ、日本でも患者さんとトラブルになったことはないので、緊張してしまいました。 同僚に聞いたら、経験ありという人が多いのにびっくり。外科ということもありますが、気軽に訴えを起こせるシステムのためでもあるのでしょう。でも、裁判にする必要がないことは、患者さんにとっても医療供給者にとっても良いことなのではないかと思いました。 こういうことがあまり起こらないように、一層心を入れて頑張っていきたいと思います。 #
by drpion
| 2010-06-05 08:37
2010年 06月 04日
今年は、近所の八重桜をちょっと失敬して、桜の塩漬けを作りました。
実際は、もう少し花が開いていないものを使いました。 梅酢がないので、普通の穀物酢を使い、途中までは鮮やかなピンクだったのが、乾燥させたら、色がくすんでしまいました。こつがあるのでしょうか? 見た目はそれほど美しくなくても、味は立派なもの。 桜湯だけでなく、ご飯にも使ってみようと思います。 #
by drpion
| 2010-06-04 23:11
2010年 06月 04日
SöderlingはFedererに対する歴史的勝利のあと、準決勝でもTomas Berdych相手に、6-3, 3-6, 5-7, 6-3, 6-3と勝利を収め、全仏オープンの決勝へ勝ち上がりました!
(Aftonbladetより) 金曜日は原則15時までの勤務ですが、日直だったためいろいろと雑用が残り、(それでも)16時過ぎに病院を出て、友人とスポーツバーへ向かいました。 ところが、スポーツバーの開店は17時。窓に張り付いて店内のテレビを観ている人が数人。私達もそれに加わり、運よくファイナルセットを観戦することができました。 Söderlingが5-3で迎えた相手のサービスゲーム。これをブレイクすれば勝利が決まります。見事、やってくれました!窓に張り付いて観戦している人約10名。勝利が決まった瞬間も、それはサッカーファンとは大違い。とても静かなものです。 しかし、このファイナルゲームの1ポイント目は素晴らしかった。追い込まれたSöderlingがフォアハンドのダウンザラインで、アプローチに出た相手のバックを鮮やかに抜きました。こういうプレイ、鳥肌が立ちます。 スウェーデンのナショナルデーでもある日曜日、6月6日の決勝戦の相手は、犬猿の仲のナダール。ナダールが妙に時間を引き延ばすのが、特に許せないのだとか。是非、優勝して欲しいものです。 #
by drpion
| 2010-06-04 18:08
2010年 06月 02日
週末、今年はじめてのバーベキューをしました。
Eurovisionという、ヨーロッパ各国の代表が集まって競う歌のコンテストの決勝戦を見ながら、という趣向だったのですが、スウェーデン代表が決勝戦に進めなかったこともあり、飲んで、食べて、おしゃべりに徹するという会になりました。 ひさびさのパーテイーには7人が集まりました。 新しいランプなども買って、少し雰囲気も出て、心地の良い空間になってきました。 肝心のバーベキューの写真がないのですが、今回はじめて作ったミルクレープ。こういうケーキはスウェーデンには存在しません。かなりおいしくできました。 話に花が咲いて、お開きは午前3時。空は白々と明るいストックホルムの夜明け。 来て下さったみなさん、ありがとう! #
by drpion
| 2010-06-02 23:34
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